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●ワーキングプアとは
「ワーキングプア」という言葉、最近よく新聞やテレビ、インターネットといった各種メディアで見聞きする機会が増えましたね。このワーキングプア、一体何を指すものなのでしょうか?
ワーキングプア(working poor)とは、「働く貧困層」のこと。働かない結果として貧困に陥るのは仕方のないことですが、日本では一生懸命働いても生活が成り立たない、生活保護の水準以下の収入しか得られない層が増加しており、彼らは「ワーキングプア」と呼ばれて問題視されています。
ワーキングプアの多くはパートやアルバイト、契約社員や派遣社員といった非正規雇用者。彼らは近年の不況のためになかなか安定した職に就けず、低い賃金で働き続けることを余儀なくされています。一旦ワーキングプアになると抜け出すことは容易ではないことや、ワーキングプアの家庭に育った子供もまたワーキングプアとなりやすいことも、この問題をさらに深刻なものにしています。
●ワーキングプアの増加
ワーキングプアは、元々はジャーナリズムの世界で生まれた言葉ですが、それが社会問題として広く認知されるに従い、政治家から一般人まで幅広い層でも使われるようになりました。
ワーキングプアに相当する層は、いつの時代にも存在していましたが、1990年代終わり以降のワーキングプアに関しては、それ以前の就労条件との差が大きいということが、特に問題視されるようになった一つの因と言えます。
ワーキングプア増加の背景には、バブル崩壊と、その流れの延長上で起こった企業の人員および人件費の削減、さらにそれに伴う非正規雇用の増加があります。それに追い討ちをかけるかのような全世界的な不況=ワーキングプアの問題は、そう簡単に解決しそうにありません。
こうした社会では、たとえ正社員になれたとしても安心はできません。現時点ではどこの会社でも常に倒産やリストラの不安と隣り合わせ。また、人件費削減のため、ギリギリまで正社員が削られた結果、サービス残業を強要されて過労死したりうつ病になったりする正社員も後を絶ちません。ワーキングプアであってもなくても苦しむ人が多い社会=これが現代の日本の現状なのです。
●ワーキングプアの年収と生活保護
年収は、その個人や家庭の生活水準を計る重要なバロメーター。そしてワーキングプアの年収は、一般的に「生活保護の水準以下の収入」と言われています。
そもそも生活保護とは、困窮する国民に最低限度の生活を保障するためのもの。よって本来ならば、生活保護を受けている世帯が日本で最も貧しい生活をしていることになるはずなのですが、現代では正社員並みにフルタイムで働いていても、生活保護を受けている世帯以下の年収しか得られない人(=ワーキングプア)もとても増えています。
こうしたワーキングプアの中には、当然年収を含め、生活保護を需給するための条件を満たしている人も少なくありません。生活保護は、様々な制約・義務やマイナスイメージなどから、条件を満たしていてもあえて瑞ソを行わない人もいるわけですが、本当に困った場合は、やはり生活保護瑞ソを行うことになります。しかし多くの自治体では生活保護瑞ソの違法な却下を行っており、生活保護はワーキングプアの救済にはあまり役に立っていないのが現状です。
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